hoho!

みえないものをさわる

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小さなテレビ塔は名古屋の象徴。

非常な屈辱を味わいながら、でもすこしいたずらをしかけているような楽しさも味わいながら、毎日バカ高い洋服をへこへこうっている。

ついつい自虐的なコメントを繰り出してしまうのが生来の癖で、それを自店の洋服に対しても発揮してしまうので、店長に聞かれやしないかとドキドキしている。このスリルもまたたのしい。

以前から言ってるかもしれないし言ってないかもしれないけれど、人生とは、コロコロでころがるようなものである。つまり嫌でも、自分の表面の粘着質が一日経つと膨大な情報や感情などをひっつけてしまっている。大事なものだけ、残して、いらないものは、引き剥がさなきゃいけない。そうしないと体は重くなるばかりだ。
そう思ってせっせといらないものを剥がしていたら、気づくとなにも無くなっていたりする。

そうこう考えてるうちに、可愛い女の子がどんどん洋服を売りさばいてたりする。
いいにおい。それ、なんていう香水ですか。
と、相手がしかたなくコミュニケーションのために繰り出してくれる質問に、優しく答えてあげるほかにはたいした対話もしていない。そう思うと、これからも外国にいって、物珍しいにおいの香水をせっせと買ってきて若い女の子と交流を図らないといけないとおもう。

あと二週間で、マイホームにかえる。