さもありなん
ドイツのキッチンやライフスタイルなどを書いてある本をよみました
とても素敵な雰囲気が匂ってくる本でした。必要なものはそれほど多くなくて、おもてなしのために整理整頓しておくことなどがすすめられていました。ドイツの家庭はどんなにか洗練されているのだろう。うっとり。
まるでマジック。
「ドイツでは、一日に一回はじゃがいもをメインにした温かい食事をします。」
ほーう、そうか、ドイツでは、一日に、一回は、おじゃがいもを、メインにした、あったかい、お食事を、するのね。
なんて、すてき。
この文章のマジックは、「温かい」。
温められた食事をとるのは私たちにとって当たり前のことで、その中になんのこだわりもみいだせません。
だけど
「温かい」食事を
という言葉は、この文章全体のフォルムを大きく、変化させています。
それは、暖色系のグラデーションで背後についたてをたてるかのように、
(注意したい点ですが、ここで食事の温度のことは文脈で全く問題視されていません。例えば、この一節の前で、「日本では近頃、共働きの家庭が多くなり、可哀想な子どもがひとり学校から帰り、つめたいお夕飯を食べるという悲しい様子が見られますが」などという前置きはないわけです。)
突如その事柄をやさしく感じさせる魔力を発揮しているのです。
ふしぎなことだ、
モスバーガーのモスバーガーというのは、モスバーガーというバーガーが他のバーガーショップに存在する故、私が昼に食べたのはモスバーガーという店のモスバーガーであり、他のモスバーガーではないことを強調したいがために書くのではなく、モスバーガーで、なんの考えもなしにモスバーガーだからモスバーガーがいちばん美味しいのだろうと考えたわけでもなく、無意識のうちにモスバーガーが私の目の前にあったことをいいたいだけです。
mimic