hoho!

みえないものをさわる

ピーターパンの犬が英語ではナニーなのに日本語ではナナなのは何故か、について。


混沌の部屋は結局朝になってもこんなかんじ。炭酸水と汗とともに起きるけど、水道管のなかを水が通る音しかしない。

どんなにことばにしても、そこにあるものはかわらないとか、絶望的なことを考えながら、昨夜はどんなふうにするりと無意識の池に落ちたのかしらと一応考えるけど、こうも毎日だと考える濃度は薄くて、そろそろ嫌われる頃だとなんとなく思って戦慄。
なんで携帯電話のカバーが、外れているのかしら。なんで、かしら、。

茶色いシーツは、大型量販店のものでさして肌触りが格別というわけじゃないけれど、綿100%の品質は、わたしがいくら足の爪で表面を削ったとしてもピリングにならないという気高さ。

熱い頬をつめたいまくらにつけながら、脱水機の音に怯える。きのう不作法な少女がわたしの手を、不意につかんで、「なんでこんなに手、熱いの」とほとんど叫びに誓い声でいったことを思い出す。周りのみんなに、それが聞こえたことに、とても恥ずかしさを感じてしまった。その時に手が熱いことはわたしだけが知り得る事実なのに、みんなに知られてしまったことに、大きな戸惑いを覚えた。何か言い訳をするように、「わたし、雨の日は手が熱くなるんだよね」と、まだ確立されていないことをいった。

革のニオイがする。